岩木山(訓練)     2022年4月24日(日)                   S.OKAZAKI撮影















訓練山行報告                 2022年4月27日提出 (提出者 M.MATUSHITA)

山  名:岩木山(1625㍍)

山行目的:アイゼン・スキー歩行訓練

山 行 日:2022年4月24日(日)快晴

ル ー ト:嶽温泉⇔岩木山

コースタイム:青森IC集合出発5:20→嶽温泉駐車場着6:35、登山口発(標高450m)6:50→湯の沢分岐(600m)7:40→スカイライン合流地9:30→リフト乗り場(八合目駅、1250m)9:45→リフト降り場(鳥ノ海噴火口駅、1480m)10:40→鳳鳴ヒュッテ11:00→山頂11:3040(下山)→リフト降り場12:20(昼食休憩)13:15→湯の沢分岐14:20→稲荷神社14:50→嶽温泉登山口15:00

参 加 者CL:S.NARITA、SL:N.YOKOTA SL:M.MATUSHITA  他11名    (計14名)

山行記録 

嶽の朝は温泉の香りが漂うが、人も少なく目覚めたばかり。これ以上望めない晴天の登山日和にみえたが、CL S.NARITAは「15~16㍍の強風予報が出ている」とみんなの気を引き締める(弘前市の最高気温25.0度、南西の風、瞬間最大11.3㍍)。登り詰める標高差は1200㍍ある。ワカンを着け、スキー隊はシール着装し、スカイラインと湯の沢の間、春スキーのコースを縫って進む。

朝とはいえ残雪を30分も進むと汗ばむ。湯の沢分岐でソリを背負った弘前大の男女学生たちや中年のカップルの姿が見え隠れする。きょうの岩木山の登山者はこれがすべてだろう。葉が落ちたブナ林帯のすき間からはリフト終点の鳥海山が見える。まだまだ遠い。1㍍を越す根穴があちこちに広がる。雪解けは早い。

登り出して2時間半、除雪が終わったスカイラインと合流、ワカンを脱いでリフト乗り場へ。この先、山頂まではほとんど雪がない。リフト降り場に向け標高差230㍍、全長500㍍のリフト直下、枯草と残雪を踏んで登る。スキー靴では辛い。
L N.YOKOTAはここまでと宣言したが、KIKUCHI、YAMAGAMIさんの両名は後を追ってくる。40分ほどで降り場へ。

はるか西方に白神の山並み。雪をまとった姿は山名の通り神々しい。しかし予報通り風は勢いを増す。吹き上げる強風は暴風と呼べそう。考え込んでいたCL S.NARITAが「チャンスはある。行こう」と声を上げた。ヤッケのフードをしっかり絞り態勢を整える。鳳鳴ヒュッテからは二、三の御坂(おみさか=「青森県の山」より)と呼ぶ岩場の急坂が待つ。落石、スリップが怖い。風にあおられながら慎重に足場を探して詰めると待望の山頂だった。スキー隊ではひとりYAMAGAMIさんが頂上を踏んだ。

南に目を移すと岩手山、八幡平、姫神山のシルエット、北西は日本海の向こうに渡島山地。雪をかぶった姿は大千間岳か。安全の鐘をバックに記念写真。風は強まるばかり。山頂を楽しむ余裕はなく早々に下山の途に就く。リフト直下はアイゼンを着ける。八合目駅で待っていたスキー隊と合流。昼食休憩を終えてワカンに履き替える。スキー隊はザラメ状の雪面を蹴って待望の山スキーで下山。マンサクが咲き誇る樹々を縫うと稲荷神社に出て嶽温泉へ。予定より1時間余り早く山行を終えた。

スキー隊は登山組のために八合目駅や、嶽温泉でたっぷりと待ったことになり、申し訳ない思いだ。八戸方面からの参加者は未明に家を出ており、体調維持にご苦労さまでした。

突風に見舞われ、山頂の岩木山神社奥宮のお参りは叶わなかった。字は同じでも神社は「いわきやま」、山は「いわきさん」、そして津軽で「おやま」と言えばどこでもない、岩木山だ。お忘れなく!